話を聞く技術の前に、なんのために話を聞くのか その昔、野郎はアップル製品を売っていた

こんにちは。
野郎です。
今日はアップルのお店(アップルストアではない)で働いていたときのことを書くよ。
野郎は一時期、沖縄で唯一のアップルプレミアムリセラーとかってお店で働いていたの。
カタカナが多いし、意味がわからないよね。
まぁ、アップル専門店で、アップル直営店じゃないといった感じです。
そのお店ができる時のオープニングスタッフだったの。
お店が開店準備の時に、アップルが研修してくれたのね。
1週間くらいだったかな。
その内容がたいそう面白かったんだよ。
そこで教わったのはね、アップル製品を売るってのはお客さんの話を聞く、聞き出すってことだってことなの。
いや、講師の意図とか、他の人がどう思ったかはわからないよ。
野郎がそう思ったってことね。
まぁそもそもここには「野郎が思ったこと」しか書いてないけどね。
はははは。
アップルはさ、まぁ指名買いというか、買いに来ている人はすでにiphoneなり知ってるじゃないですか。
だから、商品を頑張って売り込まなくてもイイの。
そこはすごく楽だった。
例えば、価格競争している扇風機とか売るほうがよほど大変だと思う。
どうしてお客さんの話を聞き出す必要があるかっていうと、お客さんに自分のニーズに自分で気がついてもらうためなのね。
- どういう場面で、どういう風に使いたいのか。
- 何をやってみたいのか。
- 前に何を使っていて、何が不満だったのか、何が良かったのか。
- 一人で使うのか、みんなで使うのか。
- マックは初めてなのか。
- 趣味は何か(それにマック使えるかもよ)。
- 休みの日は何しているのか。
- 夜は何してるのか。
- 運動するのか。
- 子供はいるのか。
- 散歩は好きか。
そういったことを聞いていくの。
聞きだすってことかな。
聞いていくと、ipadなのかmacなのかとか、お客さんに一番必要そうなものが見えてくるのね。
商品知識ってそのために入れる。
そうして、これなんてどうですかって聞いてみるの。
ご提案差し上げるんだね。
お客さんが言っていた、コレもできるし、こんな時も使えるし、コレをやってみるのもいいかもしれません、とか。
話を聞くためのテクニックのようなことも色々教わりました。
コレは傾聴とかってやつね。
相手の話をちゃんと聞く、相手が話しやすくなる技術ね。
これは技術だから練習したら上手くなる。
下手に聞いていると尋問みたいになっちゃうからね。
この技術ってのもとても大事です。
- オープンクエスチョンとクローズクエスチョンとか。
- 相手の言った単語を使って話を促すとか。
- 体の向け方とか。
- 距離の取り方とか。
- 姿勢とか。
この手の本はたぶんアマゾンで買えるよ。
傾聴とか、あとは多分ナンパの技術みたいのにも同じことが書いてあるんじゃないかな。
興味がある人は検索してみてー。
けれども、野郎が面白いなーと思ったのは個々の技術じゃないのね。
技術の前にさ、どうして話を聞くのかっていう明確な目的があるのが新鮮でした。
製品には自信がある。
お客さんの欲しいものをお客さんに気づいてもらえて、それを買ってもらえれば必ず満足してもらえるんだっていう教育だったんだと思っています。
末端の従業員にそういう教育するのかーすげーなー。
切り口が全然違うと思った。
フルタイムで働いていたのに食えなくて恐怖だったのと、次の仕事がたまたま決まったのとで半年くらいしかいなかったけどね。
話を聞く技術は今でもすごく役に立っているよ。
そして、その上の階層のことというのかな、なんのために、どう話を聞くのかって考えることかな、きっと。
いまでもホント役に立ってます。
当時の講師のコ◯ケさん、ありがとうー。

かんぱーい。